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スイスのロボット関連メーカーのアジリル、日本で成功の波に乗る

2019年2月15日:在日スイス商工会議所

asyril ロゴ

東京(SCCIJ) - スイスのフランス語圏に拠点を置く、若く革新的なロボット関連メーカーであるアジリル社は、2017年11月に開催された国際ロボット展iREXに初出展してからわずか1年以内に日本市場に参入しました。これは、スイスの小企業である Asyril でも、日本で容易に成功できることを証明しています。同社が急速に市場に浸透した秘訣は、適切な日本の販売代理店が複数存在したことと、SCCIJの長期の会員であるロベール・シャンプー氏が率いる、スイス-日本の専門分野に強いビジネス開発を行うユーロ・ファーイースト株式会社の支援にあります。つい最近、アジリルは日本の2つの展示会に参加しました。次のステップとして、日本の顧客向けにサービスセンターを設立することを検討しています。

ロボットの展示会から市場に参入

設立11年のスイスの小企業は、フリブール州ヴィラ=サン=ピエールにあり、0.1 mmから最大150 mmまでのサイズの部品とコンポーネント用の高性能なフレキシブル供給システムの開発と製造を行っています。機械が面倒な手作業になり代わりスピードを促進します。ユーロ・ファーイーストは、2016年第4四半期に市場調査を行い、日本にはアジリル製品の潜在的な市場性があるとの結論を出しました。それをうけて、アジリルは、2017年11月に世界最大のロボット展示会である国際ロボット展 (iREX) に出展することにより市場に参入しました。 同展で、アジリルのデモシステムは、自社ブースの他に、デンソーウェーブ、エプソン、ファナック、三菱などの有名なロボットメーカーを含め5社のブースに展示されました。展示会終了直後からすぐに販売がスタートしました。続いて、今年1月には、アジリルはインターネプコンジャパンで、販売代理店ダイドー㈱のブースに製品を展示しました(参考動画)。また、同時開催ロボデックスでは、パートナーロボットメーカーのデンソー、エプソン、ユニバーサルロボット、テックマン・ロボットの各社、そしてシステムインテグレータのカサイテクノの5社と共同で、アジリル製品を使用した実演デモを展示しました。

アジリルCEOへのインタビュー

アジリルCEO

アジリルCEOのAlain Codourey

SCCIJは、来日したアジリルスイスCEOであるAlain Codourey氏に、NEPCONのダイドーブースでの日本の来場者らの反応を実際に見た感想を伺いました。

Alain Codourey:「インターネプコンジャパンは、アジリルが日本中に名前を宣伝する絶好の機会でした。私は私たちの出展者によるデモンストレーションの質の高さと、会場を巡る来場者の皆さんが展示の見どころを見つけようとしようとしている様子に強い印象を受けました。アジリルは、1000人以上の方と連絡先を交換しました。本当に素晴らしい」

SCCIJ:同時開催されていたロボデックスにも参加されていましたね。そこでは、どのような反応がありましたか?

Alain Codourey: 「ロボデックスで5社のパートナーブースに行くといつも、当社製品が主要部分のひとつとなっているデモシステムの前に人だかりができていました。革新的な方法で設計されたアジリルのフィーダが、展示会の来場者に魅力的であったことは事実です。」

SCCIJ:アジリルの市場として日本はどのくらいの重要性がありますか?

Alain Codourey: 「日本は世界のロボット工学における主要国として知られています。 アジリル製品はロボットと組み合わせて使用されています。 したがって、日本は最も可能性の高い市場の1つと言えます。アジリルは、日本に先駆けて数年前からドイツと米国で製品の販売を開始し、好評を博しました。言葉の壁にもかかわらず、日本でのアジリルの成長は驚くほど速く、そして将来に向けて非常に有望に見えます。この成功を受け、アジリルは現在、顧客により良い技術サポートを提供するため、日本で事業体を創設する可能性を検討しています。」

SCCIJ:日本での目標と期待することは何ですか?

Alain Codourey: ドイツへの販売と米国への販売は何年も前に開始しており、アジリルの2つの主要な市場となっていますが、日本は4、5年で両国を追い越す可能性があります。日本は大規模な投資を開始し国内で工場を稼働させ続けるようとしていますが、その一方で労働力は減少しつつあります。 これは自然に日本でのアジリルの成長率に影響することになります。初年度で約50万ドルの市場価値の機械を既に販売していますが、これは当社が適切なタイミングで適切な場所にいる証拠です。2019年には日本の売上高を倍増させることを目標としています。それが達成できたとしたら、2020年にさらに倍増できるでしょう。

SCCIJ:日本はヨーロッパの顧客と比較すると、どのような違いがありますか?

Alain Codourey: 「日本の顧客は非常に高い技術水準を持ち、品質の面で非常に要求が厳しいと言えます。ヨーロッパやアメリカと比べて、日本は購入する前に製品と供給業者に関して細部まで知ることを希望します。これは手間と時間のかかる販売プロセスになりますが、成功すれば非常に安定した関係にもつながります。スイスに対する高い評価とその高品質の製品が「スイス製」であることで、アジリルがより早く受け入れられることを後押ししています。」

新横浜にあるスイス-日本間のビジネス開発を行うユーロ・ファーイースト㈱代表取締役、ロベール・シャンプー氏は、アジリルは日本の期待を満たす必要があると付け加えています。「梱包はすでに十分な品質です。納期も短く、マニュアルはそれほど悪くありません。しかし、日本の技術者がさらにスムーズに製品を使用するには、依然として残るギャップを埋める必要があります」とSCCIJ に語っています。

顧客とパートナーの要望に耳を傾け、次々とリクエストに応じることで、これを実現していけることでしょう。

文:SCCIJ、Martin Fritz、写真:© Euro-Far East

本記事は、在日スイス商工会議所 (SCCIJ) 発行の英文記事を当社が翻訳したものです。原文はこちらwww.sccij.jp